今年ももうすぐ終わりそうなので、毎年恒例の振り返りを書こうと思います。
なにやってたっけ?
仕事ではあいかわらず Rails / Ruby メインでコードを書くことが多かったです。 今年は(も?)あんまり Angular.js は触ってません。私の代わりに @mknkisk ががんばってくれましたw
去年と異なるのはインフラだとか開発基盤を見ることが多かったのかなということです。
バージョンアップ系
Ruby 1.9 系から 2.1 系へのバージョンアップを行ったのですが、バージョンを上げる際に既存の処理が動かなくなる心配があったので、 テストコードを充実させることを私が中心となって開発チームで進めました。 これをきっかけに自分以外の人もテスト書くようになってきたので副産物的によかったです。
あとは MongoDB を 2.4 -> 2.6 に上げるサポートをしました。というかこれはほぼ @mknkisk 先生のがんばりです。 ありがとうございました!
コアじゃない部分は外部サービスに任せる
今まで自前で管理していたこと(メール配信、CI)を外部サービスを使うようにしました。 メール配信、移行前は大量のメールを配信する難しさ、暗黙知みたいなところが多くてとても苦労しました。 移行自体は @sakagami3 がやってくれました、ありがとうございます。
CIも今までは Jenkins を自分たちで運用していて、出勤したらいつの間にか OutOfMemoryError で動かなくなっていたり などなかなか見守りが大変でした。Shibuya.rb の常連さんである @ryonext さんが CircleCI を導入したという話をブログで書いていたので 直接知見を聞き、弊社も無事に導入できました。ありがとうございます。
餅は餅屋に任せておけばいい的な考え方が今年は会社に浸透したのかなあという気がします。
インフラ周りその他
セキュリティに関してのEC2インスタンスメンテナンスアップデートが割と大規模に適用されててんやわんやしてましたw
事前に再起動すれば回避できるとかできないとか情報が錯綜していて混乱してましたが、なんとか対応できました。
オペレーションの自動化や Infrastructure as Code に関しては、 hubotを導入したり(まだ導入しただけでchat-opsまではできてない)、ほっかい道場をきっかけに Ansible 触ってみたり ということをやりました。ちょっと中途半端に終わってしまいましたね...。
開発しやすくする仕組みとか
どうやったら開発しやすくなるかな、というのを考えたり実践してみたりしたのも今年っぽかった項目だと思います。 ペアプロをやってみたり、スクラム的なことをやってみたり、プルリクを通したコードレビューをやってみたりなどなど。 個人レベルでは、去年から引き続きテストコードを書き続け、知見をドキュメントに残したり、設定ファイルをGitで管理する みたいなことをやってました。開発チーム内で習慣になりつつあることも増えてきたので、そこは良かったなと思います。
仕事以外の話
去年の年末ぐらいから関数型言語を触り始めました。最初は Haskell を勉強してましたが最近は Scala 寄りになっています。 関数や代数的データ型の考え方にはまだ慣れない部分が多いですが、こういう考え方やアプローチもあるのか! と新たな発見があったりしておもしろいです。まだまだ時間をかけて勉強と実践を続けていきたいと思います。
自分でも驚いたのですが Shibuya.rb に顔を出すようになったのも今年からでした。 存在自体は去年から知っていたのですがタイミングが合わずにいけなかったのです。 何回か参加するうちに顔なじみの人が増えてきて一月に一度の密かな楽しみの一つとなっています。
EC Night というミートアップにて発表を行いました。40-50人くらいの規模での発表は初めてだったので かなり緊張しましたがいい経験になりました。
OSS活動はあまりできませんでしたが、こんな感じでした。Vimまわりで貢献できたのはとてもうれしいです!
- Remove unnecessary brace in ruby.snip by TAKAyukiatkwsk · Pull Request #3 · Shougo/neosnippet-snippets
- TAKAyukiatkwsk/mina-slack
- TAKAyukiatkwsk/hubot-queue
mina-slackは会社でごくごく普通に使われているのでいい感じです。
とかなんとかやってたら1年終わってました。まさにあっという間だった...。
自分の限界?
やってたことの範囲が広すぎて、深く学ぶことがなかなかできなかったような気がしました。 とはいえ、去年に挙げたやりたいこと項目はひと通りできたように思います。
何かを作るモチベーションと自分の力の無さ
「あー、これあったら便利だなあ」と思って作り始めてみるものの、いらんところでハマったりしてそのままズルズルモチベーションが下がったことが多かったです。 プロトタイプぐらいはさくっと作れるようにしておきたいと強く感じました。とは言えども、2つ世の中に出せたのは良かったのかなと思います。
新しいこともやってみたいけど、それを実現するための基礎がしっかりしていないとだめだなあと実感した1年でした。
来年やりたいこと
アプリケーションでもライブラリでも思いついたものをとりあえず作りきる、ことをやりたいです。 これを補完するものとしてRubyだとかデザインだとか、引き続き関数型言語とかやる感じですかね。
会社に所属していて(インターネットコンテンツとして)私個人がWebメディアに出る機会が増えてきたので エンジニアとしての実力も伴っていかないといかんなーと気を引き締める2014年末であります。
また、今年はさまざまな人に助けられた1年でした。この場を借りて御礼申し上げます。
それでは良いお年を。